
昨年の11月28日に医療生協さいたまとさいたま市は『要支援世帯の早期把握のための対策事業の協力に関する協定』を締結しました。
2012年にさいたま市内で、一家3人の方がどこにも相談することなく誰にも気づかれずに自宅で亡くなられ、数ヶ月後に遺体で発見されるという痛ましい事件が起きました。このような孤立死の発生を防ぐために、さいたま市では早期発見と通報のためのガイドラインを作成しています。
今回の協定(通称『見守り協定』)締結により、医療生協の組合員と職員は、このガイドラインに従って、気になる方を見つけたら各区の福祉課へ連絡して何らかのサポートにつなげるとりくみに協力することになります。
ガイドラインに掲載されている通報の基準は28項目ありますが、どれも日常生活の中での普段との違いに着目する内容です。いくつかお示ししますと…
- 郵便物や新聞が、ポストに溜まっている状態が続いている。
- 雨戸が閉まったままの状態が続いている。
- 極端に痩せている、顔色が悪い、生気がない、不自然なケガやアザが見られる。
- 無表情で話をしたがらない、ふさぎこんだ様子である。
うらしんだよりをお読みいただいているみなさんも、気になることがあれば、是非お知らせ下さい。福祉課への直接連絡だけでなく、浦和民主診療所やケアステーションうらしんでもご連絡を受け付けています。
アンテナを高くして心配りし、どこにも相談できずにひとりで苦しんでいる人が、公共のサービスやサポートにつながって安心して暮らすことができるようになるよう、とりくみを広げていきたいと思います。
(事務長:宇田川 麗)